働きバチと女王蜂の分かれ道はローヤルゼリーにあります。
「生ローヤルゼリー」は進化の過程で自然が創りだした非常に特殊な栄養物質です。
働き蜂は頭部にある分泌腺から、女王蜂になる幼虫向けの「生ローヤルゼリー」を分泌して育児をします。
女王蜂によって王台に産み付けられた卵は将来女王蜂となります。一方、通常の巣房(横穴で六角形をして、底部の直径は6mm程度である)に産み付けられた卵は、将来は働き蜂となります。
産み付けられた卵は、3日目に孵化します。そして女王蜂の幼虫、働き蜂の幼虫も孵化後2日間はローヤルゼリーを与えられるのですが、3日目からは、両者の餌が変わります。将来女王蜂となるべき幼虫に対しては、2日目以降も引き続きローヤルゼリーが多量に与えられ女王蜂に、通常の6角形の巣房の幼虫には、ハチミツ、花粉が与えられ働き蜂に成長していきます。
ハチミツや花粉を主食として育った働きバチの寿命は1ヶ月。 体も女王バチに比べて小さいのが特徴です。一方、毎日、「生ローヤルゼリー」を摂取して育った女王バチは、働きバチの約40倍も長生きをします。このことから、「生ローヤルゼリー」は長寿の効能を持つといわれています。体の大きさも、働きバチに比べ2.5倍ほどに成長します。さらに、女王蜂は、自分の体重の何倍もの卵(1日に1500~2000個)
を産み続けます。すごいですね。正
に自然の脅威です。