陰暦12月の満月の夜に行われるタイ全土で行われるタイ3大祭りの一つです。
「ロイクラトン祭り」
ロイは流す、クラトンは灯篭を意味し、川の女神プラメー・コンカーへ感謝の気持ちを込めてクラトンを捧げ、川に流します。
「イーペン祭り」
仏陀への感謝の気持ちを捧げ、和紙で作ったコームローイ(熱気球)が空へ放たれます。イーペンは、ランナー王朝として栄えたタイ北部の方言で、「イー=2(数字)」「ペン=月」で2月を意味し、かつては2月に開催されていましたが、現在はロイクラトン祭りと共に開催されています。
ソンクラーンとはタイの正月で、太陽の軌道が12ヶ月の周期を終え、新たに白羊宮(おひつじ座)に入る時期を祝うもの。もともとソンクラーンには仏像や仏塔へ、さらに家族の年長者などの手に水を掛けてお清めをするという伝統的な風習があり、近年はそれが転じて街の往来で通行人どうしが水を掛けあって楽しむ「水掛け祭り」として知られるようになりました。現在は毎年4月13・14・15日の3日間に行うものとされており、タイの祝日にも定められています。
チェンマイでは「サリー・ピーマイ・ムアン」と呼ばれるソンクラーン。寺院では境内に各自が砂を持参してパゴダづくりを競い合ったり、托鉢の僧侶に食べ物を献上したりする伝統的な仏教儀式が行われます。市街地ではチェンマイの守護神とされる仏像プラ・プッタシヒンに水をかけようと市民が集まり、また北部地方の伝統舞踊など文化芸術の紹介コーナーなども設置されます。とりわけ旧市街地の堀周辺で実施される水かけ合戦には、毎年大勢の観光客が参加してにぎわっています。