ローヤルゼリーとはちみつとの栄養素の違いは?
同じハチが作り出すものなのですが、「生ローヤルゼリー」とはちみつには大きな違いがあります。
1.生成方法に違いがあります。
働きバチが花から集めたものを「はちみつ」と言い、若い働きバチが女王バチのために作り出すものを「生ローヤルゼリー」と言います。
2.最も大きな違いは栄養素にあります。
*はちみつは80%が糖類で構成されています。 そして残りはほぼ水分で構成され、ほんの数%にビタミンやミネラルという栄養素が含まれます。
*「生ローヤルゼリー」は、糖分は10%です。
そしてなんと、水分は60%、残りの30%はすべて豊富な栄養素で構成されています。その栄養素の種類は40種類以上もあり、特有成分と言われる「生ローヤルゼリーだけに含まれる成分」も存在します。はちみつや花粉を主食として育った働きバチの寿命は1ヶ月。 体も女王バチに比べて小さいのが特徴です。一方、たくさんの「生ローヤルゼリー」を摂取して育った女王バチは、働きバチの約40倍も長生きをします。体の大きさも、働きバチに比べ2.5倍ほどに成長します。
そして、自分の体重の何倍もの卵(1日に1500~2000個)を生み出します。もともとは同じハチであったにも関わらず、何を食べて育ったかにより将来が大きく変わります。決して、はちみつに栄養素がないと言うわけではありません。しかし女王蜂と働きバチの差は、もちろん栄養素によって作り出されるものです。数値でも分かる通り、比べ物にならないほどの豊富な栄養素がローヤルゼリーには含まれているのです。
ローヤルゼリーは、2400年も前から記述されています。 ギリシャの哲学者アリストテレスの「動物誌」にローヤルゼリーと思われる文章が表現されています。
「ローヤルゼリー」という名称は薬200年前から使用され始めています。 フランソワ・ユベールの「蜜蜂の新観察」に「ゼレー・ロワイヤル」と書かれています。
ローヤルゼリーが世界的に有名になったのは、1954年、ローマ法王ピオ12世が危篤状態に陥り、医師団が最後の手段として投与したのがローヤルゼリーです。法王が通常の執務ができる状態にまで回復しました。
ローマ法王自らローマでの世界養蜂会議に出席され「ローヤルゼリーのおかげで命が救われた」と感謝の言葉を述べられたことから、世界中の人々がローヤルゼリーを知ることとなりました。
世界三大美女の1人であるクレオパトラもローヤルゼリーを愛用していたとされていますクレオパトラが美女と言われる理由の1つに、「ローヤルゼリーを使用していた」ことが関係しているかもしれません。
生物多様性条約の第12回締約国会議(COP12)において、
●条約事務局は各国の研究者と協力して花粉媒介昆虫の国際研究を進める方針で、会議でも保護対策などを議論する。
●報告書によると、ドイツの研究グループが、ハチによる受粉と、風や自家受粉でできたイチゴを比較する実験をした結果、ハチが受粉を助けた方が実の重さが増え、収穫後の寿命が長くなり、廃棄量が11%減ることが分かった。また、米国のアーモンドはハチなどによる受粉が盛んな農場ほど収量が多く、ビタミンEの含有量も多かった。
●さらに、日本を含む世界約600カ所で得られたアーモンドやサクランボなど約40種の作物のデータから、人間が飼育するミツバチなどに受粉を頼るよりも、野生のハチが受粉を媒介した場所の方が、収量が2倍近く多いことが判明した。
●一方で、2006年ごろから米国で問題になっているミツバチの群れが突然いなくなる現象が昨年から今年にかけても発生している。欧州では68種類のハナバチのうち16種類が絶滅の恐れがあるとされ、世界的に生息状況が悪化していた。
●報告書は、寄生虫やネオニコチノイドなどの農薬が生存への脅威だと指摘。旧ソ連のチェルノブイリ原発事故後、放射性物質汚染が激しい場所で、花粉媒介昆虫の数が目立って少なかったことも紹介した。